オンラインカジノ基礎知識
オンラインカジノと税金 スロットで大当たりしたらどうしたらいい?
スロットで大勝利を収めた時の興奮といったら、一度味わうと忘れられないもの。
しかしその勝ち金には所得税がかかります。
気づかなかった!と放置していると「脱税」となり取り返しのつかないことになりますので要注意。
「パチスロで納税したことなんてないよ?」という方も多いかもしれませんが、オンラインカジノではその認識は通用しません。
オンラインカジノで税金を払わなければならない理由、そして税金の計算方法について、解説していきます。
- 目次
オンラインカジノの勝ち金に税金がかかるのはなぜ?
オンラインカジノで稼いだ勝ち金は「一時所得」として処理されます。
一時所得の定義については下記の内容になります。
- 懸賞や福引きの賞金品(業務に関して受けるものを除きます)
- 競馬や競輪の払戻金
- 生命保険の一時金(業務に関して受けるものを除きます)や損害保険の満期返戻金等
- 法人から贈与された金品(業務に関して受けるもの、継続的に受けるものは除きます)
- 遺失物拾得者や埋蔵物発見者の受ける報労金等
オンラインカジノの場合は(2)の払戻金に該当します。
そしてこの一時所得には所得税がかかるようになっています。
「でも競馬とかパチンコはばれないし、大丈夫じゃない?」というのは危険な考えです。
競馬やパチンコも、オンラインカジノと同じく本当は所得税がかかります。
しかし、勝ち金を現金で受け取るため、税務署側が把握しきれず、見逃されているだけに過ぎません。
一方、オンラインカジノは、銀行などの履歴がしっかりと残る方法で勝ち金を受け取るので、すぐにばれます。
絶対に納税しましょう。
オンラインカジノにかかる税金の計算方法を解説
オンラインカジノの勝ち金にかかる納税額の出し方を、シミュレーションを交えて解説していきます。
スロットで大勝利した際の参考にしてみてください。
1.総収入金額を出す
①総収入金額を出す
まず、課税対象となるのは、オンラインカジノをプレイした年の1月1日から12月31日までの間の総収入金額ですので、それを出していきます。
例えば、1年間で以下の表のようにプレイしたとします。
日付 | 総ベット額 | 勝ち金 | 金利益/損失 |
---|---|---|---|
1月7日 | 10万円 | 50万円 | +40万円 |
2月17日 | 15万円 | 20万円 | +5万円 |
4月12日 | 10万円 | 0万円 | -10万円 |
7月25日 | 5万円 | 30万円 | +25万円 |
10月10日 | 10万円 | 0万円 | -10万円 |
12月25日 | 20万円 | 60万円 | +40万円 |
合計 | 70万円 | 160万円 | +90万円 |
この表で考えると、利益と損失を足していって90万円となりそうですが、実は損失は計算に入れません。
よって、プラスの分だけ足して、40+5+25+40+90=200となり、計200万円が総収入金額になります。
この総収入金額を計算した際、合計金額が50万円以上となった方が課税の対象となります。
2.公式に当てはめて一時所得を導き出す
では、早速公式に当てはめて一時所得金を計算してみましょう。
一時所得の計算公式
総収入金額-収入を得るために支出した金額(総ベット額)-特別控除額(最高50万円)=一時所得の金額
200万円-70万円-50万円=80万円
これで、一時所得の金額が80万円であることが分かりました。
【年間50万円以下の利益の場合は、納税しなくてオッケー】
計算式を見てみると「特別控除額」というものが存在していますね。
これは、「年間で50万円以下の一時所得には税金は発生しませんよ」というものです。
つまり、総収入人額を計算してみて、合計額が0以下になった場合は納税しなくても大丈夫です。
しかし、あくまでも年間の合計金額の話ですので注意しましょう。
3.一時所得の課税対象を導き出す
一時所得のすべてが課税の対象とはなりません。対象となる金額を出しましょう。
一時所得の課税対象額は、所得金額の1/2となります。
80万円÷2=40万円
よって一時所得の課税対象金額は、40万円となります。
4.所得税の税率を掛けて最終金額を出す
課税対象となる40万円に、所得税法で定められた所得税率を掛けて、最終的な金額を出します。所得税率は、国税庁の速算表に分かりやすく書いてあるので参考におすすめです。
所得税の速算表
課税される所得金額 | 税率 | 控除額 |
---|---|---|
195万円以下 | 5% | 0円 |
195万円を超え 330万円以下 | 10% | 97,500円 |
330万円を超え 695万円以下 | 20% | 427,500円 |
695万円を超え 900万円以下 | 23% | 636,000円 |
900万円を超え 1,800万円以下 | 33% | 1,536,000円 |
1,800万円を超え4,000万円以下 | 40% | 2,796,000円 |
4,000万円超 | 45% | 4,796,000円 |
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2260.htm
引用:国税庁ホームページ
上の表を参考にすると、今回の場合は195万円以下ですので、所得税率は5%です。
40万円×0.05-0=2万円
というわけで、オンラインカジノで得た1年間の勝ち金額に対する所得税は、2万円ということになります。
5.税金額がわかったら、確定申告に行こう!
税金額が分かれば確定申告に行って納税しましょう。
時期は毎年2月16日から3月15日までの期間です。
申告に必要な書類は以下の通りです。
- 源泉徴収票(勤めている企業から受け取る)
- 支払調書(オンラインカジノに問い合わせる)
- 経費の領収書(所得が300万円以下は不要)
これらを持って税務署に行けば、確定申告ができます。
「自分で対処するのは不安」という方は、税のプロである税理士に相談するなどの方法を取れば安心です。
オンラインカジノを安心して楽しむために、税金のこともしっかりと!
今回は、オンラインカジノで楽しく遊ぶために、避けては通れない「所得税」について解説してきました。
せっかく楽しくいっぱい稼げても、脱税で捕まってしまえば元も子もありません。
この機会に税金のこともしっかりと頭に入れて、オンラインカジノを楽しみましょう!